章・過去が眠る楽都市で踊り狂え

01.ただいま、素晴らしき故郷



巡り会うそのことが愛しくて
巡り会うそのことが悲しかった


出会いは
別れ


そんな使い古された言葉が心に重くのしかかる


出会わなければこんなに悲しくはないのだと
出会わなければこんなに温かな気持ちは得られなかったのだと

正逆の思いを吐き出す








だけど。

僕は
歩み続けるのだ。

その道が交差した一瞬に感謝して

だから。

僕は
歩み続けるのだ。

その道が離れていっても

その時を糧にして






それがたとえ君を傷つけることになったとしても
 
 
  



僕は歩み続けるのだ。